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理学療法学科・最新情報!

沖縄リハビリテーション福祉学院・理学療法学科の様々な情報をブログで発信!!!
ロコモティブシンドロームについて
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    最近テレビを中心としたマスコミで、ロコモティブシンドロームについて紹介しているのをご存知ですか?もしかしたら、初めて知った方も多いと思います。じつはロコモティブシンドロームというのは最近できた新しい言葉で、日本整形外科学会が2007年(平成19年)に提唱した新しい概念です。ロコモティブは「運動」で、シンドロームは「症候群」という意味です。和名としては「運動器症候群」となります。その運動器の障害や、年齢を重ねるにつれて機能低下したりすることで、介護が必要になったり介護が必要になる危険性が高くなる状態をロコモティブシンドローム(以下ロコモと称す)といいます。では、皆さん運動器症候群の運動器についてご存知ですか。運動器とは、身体運動に必要な器官、組織のこと総称したもので,下記に示すものが運動器となります。
    運動器】
    ・ 骨、脊椎、軟骨、関節
    ・ 筋肉、靭帯、腱
    ・ 脳、脊髄、末梢神経
    骨筋脊髄
     この運動器の機能が低下して介護の必要性が高くなることをロコモといいます。しかし、皆さんのなかには「運動器の低下なんて関係がない」と思っておられる方は多いと思います。では、下記に示す、五つの項目のうちに身に覚えがないかチェックしてみましょう。
          ロコチェック
    ヽ段を上るのに手すりが必要である
    15分くらい続けて歩けない
    J丗立ちで靴下がはけない
    げC琶眛擦鮴朕号で渡りきれない
    ゲ箸里覆でつまずいたり滑ったりする
    上記の中で一つでも心当たりがあれば、ロコモティブシンドロームとなります。

     それではロコモの話しといきたいところですが、その前にもう一つお話ししたいことがあります。じつは,ロコモよりも前に、日本整形外科学会より2006年(平成18年)運動器不安定症という言葉が誕生していて、その内容について説明をしたいと思います。
     この運動器不安定症は、ロコモより狭義の意味になりますが、高齢で閉じこもり、転倒の危険性が高い状態をさしています。つまり、高齢という年齢の定義があり、さらに下記に示す基礎疾患、日常生活の自立度、運動機能評価テストが条件となります。
          運動機能低下をきたす疾患
    1.脊椎圧迫骨折および各種脊椎変形(亀背、高度腰椎後湾、側彎など)
    2.下肢骨折
    3.骨粗鬆症
    4.変形性関節症
    5.腰部脊柱管狭窄症
    6.脊髄損傷
    7.神経・筋疾患
    8.関節リウマチおよび各種関節炎
    9.下肢切断
    10.長期臥床後の運動器廃用
    11.高頻度転倒者
               日常生活自立度
    ランクJまたはA(要支援+要介護1、2)
    ※つまり、自立して歩ける状態から介助を要するが歩ける状態をさします。
     運動機能評価テスト閉眼T
    1)開眼片脚起立時間:15秒未満
    2)3m Timed Up & Go Test:11秒以上

    3mTUG
     現在、日本の平均寿命は世界一と言われていますが、その期間で日常生活において自立できる期間はどの程度あるか、みなさんご存知ですか?つまり、介護の必要性がなく過ごせる期間のことです。その期間について、WHO(世界保健機関)は2000 年に健康寿命をというもの提案し、その数値を発表しています。
    ※健康寿命の数値は平均寿命から介護(自立した生活ができない)を引いた数
     最新のデータでは 2004年のWHO保健レポートで、日本人の健康寿命は男性で72.3歳、女性で77.7歳、全体で75.0歳であり、世界第一位です。
    しかし、日本の平均寿命は男性で78.07、女性で84.93。つまり、男性で約6年、女性で7年介助が必要な期間を有することになります。以外に長い期間だと思いませんか?この介護の必要になる主な原因として、
    guraphkai グラフで運動器に関係する疾患が全体の2番目に多い23%あります。つまり、高齢者の4人に1人が運動器の低下により介護が必要になる可能性があるということです。しかし、運動器疾患に関しては日頃から気をつけていれば、予防できうる疾患です。そこで、ロコモ予防ということでこの後、ロコモティブシンドロームについてに示す運動療法をお勧めします。


    | 理学療法ミニ講座 | 15:40 | - | - | - | - |
    ロコモティブシンドロームについて
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           自主トレーニング
      スクワット
      スクワット
      両足を肩幅程度に広げて、ゆっくり腰掛けるように股関節、膝関節を曲げていきます。膝は90°以上曲げないように注意しましょう。足のつま先は少し外側に向けるようにします。
      回数は10回が目安ですが、きついようであれば5、6回程度でもかまいません。
      一日3回行うようにしましょう。
      ※転倒しないように、机等につかまりながら行うのも良いでしょう。

      片足立ち片足立ち
       片脚で立つので転倒に十分注意して行います。持ち上げる脚は無理に高く上げようとはせず、床から少し離す程度でもかまいません。左右1分づつ一日に3回行うようにしましょう。痛みがあれば無理はせず時間を短めに行ってもかまいません。
      下肢挙上仰向け下肢挙上臥
      持ち上げる脚は真っ直ぐ伸ばした状態で、反対の脚は曲げて足底が床にしっかりつくように準備します(腰痛予防)。脚を持ち上げる時、曲げた脚の太ももと同じ角度まで上げるようにしましょう。挙上したら3秒〜5秒程度保持してゆっくり降ろしましょう。※足部はつま先を上に向けた状態で行うと効果的です。
      下肢挙上座位下肢挙上C
      座位の場合も基本的は臥位での下肢挙上と同様の保持時間でゆっくり降ろしていきます。※足部はつま先を上に向けた状態で行うと効果的です。
      ブリッジブリッジ
      両脚を曲げた状態で足底が床にしっかりついた状態で、殿部を持ち上げます。無理に持ち上げすぎると腰を痛める可能性があるので、体と太ももが一直線になる程度までにしましょう。持ち上げたら3秒〜5秒間保持して、ゆっくり降ろしていきます。

      その他に、無理なく自分のペースで日頃から何か運動をしていれば、それを続けるよう指導します。
      運動器の機能低下は日ごろの運動で予防が可能です。ご自身の体調、能力を把握しロコモにならないよう気をつけましょう。また、このことを身内や知り合いなどに、伝え運動器の予防に努めるようアドバイスしてみてはいかがでしょうか。
      気になるような方がおりましたら、近くの理学療法士が所属している整形外科で診てもらい、専門的な視点からの複合的な運動プログラムを指導していただきましょう。
      | 理学療法ミニ講座 | 14:21 | - | - | - | - |
      理学療法ミニ講座 人体について(担当:砂川昌信)
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        人体の構成:生物学的分類によると、人間は脊椎動物門中の哺乳綱類に属し、その霊長目に含まれています。その他の脊椎動物(鳥類、爬虫類、両棲類、魚類)と同様に、身体の中軸に脊柱があって身体を支えています。脊柱は椎骨が縦に配列されてできたものです。また、身体の表面には皮膚があって内部を保護しています。
        皮膚にはいろいろな感覚装置があって外界の状況を知ることができる仕組みになっています。また皮膚は体温調節のうえでも大切なはたらきをします。身体は、頭・頸(くび)・体幹(たいかん)・体肢(たいし)に大きく区分することができます。体幹は胴(胸・腹)・骨盤の諸部に区分されています。頸の背部は項(うなじ)、胴の背面を背、また骨盤の背部を殿(しり)といいます。体肢は一対ずつの上肢と下肢からなり、直立する人間では両者の違いが大きく、すなわち下肢は全身の体重を支え、かつまた歩行するためには上肢より大きく、強い骨組みをもっています。
        上肢のほうは食事をしたり、作業をしたりするので運動性が下肢よりもずっと自由性をもっています。人体の構成として細胞をはじめとし筋組織・神経組織・骨組織など多くの組織の種類と構成がありますが今回は骨格系についてふれてみたいと思います。

        ・骨の機能
        【骨組み】骨格は身体の骨組みをなし、骨は隣接する骨と関節をつくる。関節をこえて筋肉が骨に付着し、これがあわさって運動器を構成します。骨は運動や姿勢を受動的に支持し、また規制もします。
        【臓器保護】頭骨・胸郭・骨盤などは臓器を保護します。
        【カルシウム代謝】体内のカルシウムは、約97%が骨に貯蔵され必要に応じて動員されます。
        【造血】骨髄で赤血球・白血球・血小板が新生され、抗体も産生されます。


        ・骨格の構成
        【脊柱】
        脊柱は頸椎7・胸椎12・腰椎5・仙椎5・尾椎3〜5個の椎骨より構成されています。
        成人の脊柱は4つの部位に分けられ、4つの弯曲が存在します。これらの弯曲はヒトの直立二足歩行への適応の結果によるものであり、体重を弾力的に支えるような構造になっています(クッション)。
        ※それぞれの部位の移行部は脊椎の病気(例えば椎間板ヘルニア)が起こりやすい部位とされます。


        新生児では成人にみられる脊柱弯曲は一部が見られるだけで、出生後、成長に伴ってしだいに弯曲が出現します。まず後頸部の筋の発達に伴って、頭のバランスを保つために(首を据わらせるため)頸部前弯が発現します。その後、子どもが、座ること、立つこと、歩くことを学習するなかで腰部前弯ができあがります。腰部前弯は、足が完全にまっすぐ伸びるまで続き、思春期になってようやく安定します。
        【胸郭】
        12対の肋骨が胸郭を囲む。第1〜7肋骨は胸骨と関節をつくる。第8〜10肋骨は第7肋骨に付着して肋骨弓を形づくる。第11〜12肋骨は短く先端が遊離している。

        【上肢】
        上肢帯:肩甲骨・鎖骨
        上腕:上腕骨
        前腕:橈骨・尺骨
        手根骨:舟状骨・月状骨・三角骨・豆状骨・大菱形骨・小菱形骨・有頭骨・有鉤骨
        中手骨:第1〜5中手骨
        指骨:基節骨・中節骨・末節骨
        【下肢】
        下肢帯:寛骨(腸骨・坐骨・恥骨)
        大腿:大腿骨
        下腿:脛骨・腓骨
        足根骨:距骨・踵骨・舟状骨・内側楔状骨・中間楔状骨・外側楔状骨・立方骨
        中足骨:第1〜5中足骨
        指骨:基節骨・中節骨・末節骨

        上肢と下肢の骨格は、共通のプランに基づく構成とされています。ヒトが直立2足歩行することにより、上肢は地面を離れ、体重の負担から開放され、壮絶な自由を得ることになったとされており、上肢の骨格は体幹に対し、鎖骨の胸骨端だけで関節し、ほかは筋肉で広範につながっています。
        下肢は上肢と比べて立つ・歩く・蹴るなどに向く、頑丈で安定したしくみにつくられています。

        以上人体の構成として今回はヒトの骨格について話してみました。ヒトは多くの骨によって構成されていることが分かったでしょうか。ここでは詳しく触れていませんが、骨の発生と再造形は密接に関連していて、成長の際、骨は絶えず再造形を行なっています。また成人の骨格でも再造形が繰り返し起こっています。このようにして、成人の骨格の平均10%ほどが、毎年再造形されており、10年間で骨格が完全に更新されることになります。
        さらに、骨の成長においては、ある程度のストレスを骨に対して与えることも重要となります。したがって丈夫な骨をつくるためにも適度の運動を心がけていきましょう。

        | 理学療法ミニ講座 | 08:28 | - | - | - | - |
        理学療法ミニ講座 廃用症候群について(担当:久高将臣)
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          風邪を引き2〜3日寝込んだ後,症状はおさまり,熱は下がったにも関わらず,「体がだるい」「起き上がるとめまいがする」「腰が痛い」などの経験はないでしょうか?

          20世紀半ば頃までは,病気になったら寝て休むことで,体を構成する組織の治癒を促す基本と,西洋医学では認識されていたようです。しかし,1940年頃より,必要以上に寝かせっきりにするとよくないことが認識され、手術後早い時期にベッドから起き,歩行を行うことで全身的な効果が強調されました。

          必要以上に寝かせっきりや,運動の量が極端に少ないことが原因による,病気とは直接関係ないとされる障害を,廃用症候群といいます。

          1960年代以降,宇宙医学の分野において、有人宇宙飛行中の無重力状態や宇宙船内での運動不足による身体への影響が問題化されました。病気のない宇宙飛行士が,短期間の宇宙飛行後でも、長期間寝たきりの廃用症候群に起こる、起立性低血圧、心肺機能の低下、筋萎縮、骨粗鬆症などの症状が出現することがわかり、運動しないことの弊害が実証されることとなりました。



          廃用症候群には,ゞ攅格系,⊃慣豐彪蓮き8撞朶鏃蓮きぢ綣娵蓮きト臟器系,消化器系,Э牲亰蓮き皮膚 の8つに分けられますが,今回はゞ攅格系について触れたいと思います。

          筋骨格系では,関節の動きが硬くなる「関節拘縮」や,筋肉が衰える「筋力低下」,骨がもろくなる「骨粗鬆症」などがあります。

          関節拘縮は,4日間,関節が動かないように固定すると,動く範囲が狭くなり,2〜4週間で関節拘縮が完成するといわれております。理学療法の一つに運動療法というものがありますが,関節拘縮を予防および改善する運動療法に「関節可動域運動」というものがあります。1週間固定による拘縮に対して関節可動域運動を行うと52日で改善され,2週間固定による拘縮では121日で改善されたとの報告があります。つまり,出来上がってしまった拘縮を改善するよりも,拘縮を予防することが何よりも大切であります。

          筋力低下は,1週間の絶対安静(ベッドに寝続ける)で15〜20%の筋力低下が起こると言われており,3週間では筋力は約半分になるとも言われております。筋力低下に対しての運動療法には「筋力増強運動」を行いますが,1週間行ったとしても10%程度の改善しか見込めません。つまり,低下した筋力を増強させるよりも,筋力低下を起こさないことが大切であります。

          老化により廃用症候群も加速されると言われており,1週間寝込んだだけでも歩けなくなってしまうので,特に高齢者の廃用症候群予防はリハビリテーションの重要課題であります。

          一般的に知られている「骨粗鬆症」ですが,高齢者だけの病気ではありません。比較的若い人でも骨がもろくなる「骨萎縮」というものが起こります。ある研究では,病気などでベッド眠り続けると,早い時期から急激に骨塩量(骨を硬くする成分)が減少,3〜6ヶ月経過すると最大20〜45% 骨塩量が減少すると言われております。寝たきりにより尿としてカルシウムは排泄されますが,運動によりカルシウムの排泄量を比較した研究が報告されております。1日4時間寝たままの自転車こぎ運動と比べて,1日3時間立つだけの運動の方が,尿中のカルシウム排泄量が減少すると報告されております。つまり,必要以上に寝たきりにするよりも,早めに立つことで骨がもろくなりにくくする必要があります。

          以上,廃用症候群についてお話いたしました。
          廃用症候群の予防はリハビリテーションの最大目標といわれており,理学療法では,病気やケガをした方に対して主に運動療法のよる予防を行なっております。
          最近は予防医学についての関心が高まりつつあり,若い頃からの適度な運動により,筋力低下や骨粗鬆症の発現を遅らせることが可能と言われております。
          本講座をごらんの皆様は,どうぞ「貯筋」・「貯骨」にお努め下さい。


          | 理学療法ミニ講座 | 08:19 | - | - | - | - |
          理学療法ミニ講座 良い歩き方とは?歩行分析から考えると・・(担当:平良 進)
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            良い歩きかとは見方によって違います。例えば
              1. 力学的視点で見ると力学的安定しているほうが良い。
            2. 生理学的視点で見ると心拍数安定しているほうが良い。
            3. 心理学的視点で見ると安定した心理条件しているほうが良い。
            4. 作業能率的視点で見ると効率が良いほうが良い。
            5. 美学的視点で見ると美しいほうが良い。            
            など見方により異なります。全ての見方を統合すると、どんな路面状況でも早く遠くまで美しく歩くことができる、つまり実用性が高いということになります。しかし全てを満たした条件で歩く事は不可能です。
             その中でもまず、
            体に負担のかからない歩き方とは、力学的に安定した歩行になります。その歩行の特徴の一つに、人が歩く時には始め膝が曲がり、その後に膝が伸び、再び曲がるという動きがありその動きを繰り返します。それをグラフに直すと下の図のようになります。


            次に、美学的視点での良い歩き方とは美しい「モデル歩き」のような歩き方をさします。例をあげるとファッションモデルのようにハイヒールを履き姿勢を良く、歩く事をさします。

            ハイヒール (High heels) は「高いかかと」という意味を持つ、履くとかかと部分が爪先よりも持ち上げられる形状の靴のこと。

            モデル歩きの特徴は、視線の先を前方に定め、軽くアゴを引き背筋を伸ばして歩くことです。また、腕は自然に振れるように肩の力を抜きます。
            ポイントは腰を支点とする重心(体重)を前へ前へ送りだすように上体を前に移動させることですが、一番大切なことは接地している(体重のかかっている)方の脚の膝をぜったい曲げないことです。体重は左右交互にかかります。常に両脚の内ももがすれるぐらいに前後に交差しながら踵(かかと)にはできるだけ体重をかけないようにしてウォーキングすることです。


            上手にモデル歩きできないと下のグラフのように膝が曲がったまま(伸びない状態)になり、膝関節を支える筋肉にも支障をきたします。また足を床に着く足はハイヒールのつま先部分からですが、それが踵からになり、踵に力が入り美しい歩き方にはなりません。女性の方の場合、ヒールの踵が斜めに削れたり壊れたりする場合は美しい歩き方にはなっていません。思い当たる事はありませんか・・


            体に負担のかからない、力学的に安定した良い歩き方とモデル歩きの違い
            モデル歩きでは体重を支えている脚の膝をぜったい曲げない。そのため膝が曲がらない分だけ、体が上下に大きく移動しハズムように歩いてしまいます。また、上下移動を抑えるように両脚の内ももがすれるぐらいに前後に交差することで左右の骨盤が交互に上下し、膝の動きを和らげていると考えられます。


            また、モデル歩きでは踵(かかと)にはできるだけ体重をかけずに、つま先で体重を支えるように歩くと体重を支える踵を利用せずにつま先で歩いてしまう事になります。
             下のグラフでは膝を曲げたままハイヒールで歩いた時の地面にかかる力です。不安定な踵とつま先に力が入り、足全体にかかる力が体重よりも大きくなっています。つまり上手にモデル歩きしてもつま先により多くの 負担がかかり、足には良くないことになります。

            足の障害である外反母趾との因果関係ははっきりしていませんが、モデル歩きでは足に、さまざまな問題が出ることが考えられます。


            最後に、今回のミニ講座は良い歩き方について書かせていただきました。体に負担のかからない、力学的に安定した良い歩き方と美しい歩き方は違いますが、それぞれの特徴を知った上で無理せず、歩くと良いと思われます。








            | 理学療法ミニ講座 | 11:37 | - | - | - | - |
            理学療法ミニ講座А)性閉塞性肺疾患(COPD)について(担当:比嘉優子)
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              皆さんは慢性閉塞性肺疾患(COPD:Chronic Obstructive Pulmonary disease)という病気をご存知ですか?
               COPDとは、タバコなどの有害な空気を吸い込むことによって、空気の通り道である気道(気管支)や、酸素の交換を行う肺(肺胞)などに障害が生じる病気です。その結果、空気の出し入れがうまくいかなくなることによって、通常の呼吸ができなくなり、息切れがおこります。長期間にわたる喫煙週間が主な原因であることから、COPDは肺の生活習慣病といわれています。代表的な症状は“息切れ”です。その他に“咳”と“痰”があります。この“息切れ・咳・痰”の為、日常生活で支障がでてくるのです。例えば「身体は問題ないが少し動くと息切れがするので仕事ができない」、「1階から2階の寝室まで行くのに息が苦しくて行けない」、「咳と痰が年中あるのでティッシュが手放せない」などなど。
               なんと!沖縄県は別表に示す通り、COPDによる死亡率は全国1位、全国平均の約2倍に達しています。それだけ多くの方が“息切れ”の為、日常生活に支障がでているという事です。
               試しにCOPDの方々の息切れを下記の方法で体験してみましょう。
              大きな深呼吸を3回してください。
              3回目の深吸気のあと、ほんの少しだけ空気を出します。
              そこからまた深吸気を行います。
               銑の呼吸をしながら椅子から立ったり座ったりしてください。
              あなたは何回、立ち座りができましたか?
               身体の内側で起こっている事は外から見えない為、その方の苦しさを他人が理解するのは難しいかもしれませんね。そんな方々が楽に息ができるようになる為に呼吸リハビリテーションがあります。呼吸リハビリテーションの中には薬剤や酸素療法があります。それらと共に大事なのが理学療法です。息が楽にできるようになるとそれまで息をする為に使っていたエネルギーを他のことに使えるようなるのです。理学療法学科ではそんな呼吸器疾患をはじめ心臓病や糖尿病といった病気の理学療法も勉強します。

              <クイズ> 
              問題 強い咳を1回すると何カロリー消費するでしょうか?
              答え 2カロリー
               ちなみに! 1分間に1回の割合で10時間も続くと、約1200カロリーになります。
              へたなダイエットより痩せます。何を隠そう私も学生の頃、咳が1ヶ月続き、結果5kgの体重減。やった!
              ただ…  と思いきや咳が止んで1週間で元の体重+○kg増えました。体力のないお年寄りが風邪をひき、咳が続くとみるみる痩せて、免疫力も一気に低下、なかなか病気が治らないという事になります。早めに咳を鎮めてあげる必要がありますね。

              【参考資料】
              平成17年の厚生労働省の調査(都道府県別年齢調整死亡率の概況)によると沖縄県の慢性閉塞性肺疾患による死亡率は男女共全国第1位で、男性では全国平均の約2倍、女性では約3倍の死亡率となっている。


              出典:厚生労働省大臣官房統計情報部 平成17年都道府県別年齢調整死亡率の概況
              | 理学療法ミニ講座 | 09:18 | - | - | - | - |
              理学療法ミニ講座ァ\験茣超を整える(担当:天願 博敦)
              0
                 リハビリテーション医療において、最も重要視しなければならないことは何だと思いますか。各々の理学療法士によって考えは異なるかと思いますが…。私が常日頃考えているのは、『障害を持たれたとしてもその人が不自由せず、自力で日々の生活をいきいきと過ごしていくこと』と考えています。リハビリテーションに関わる方というのは、何らかの機能的な障害(関節が動かない、筋力が弱くなってしまったなど)、能力的な障害(起き上がる事が困難、上手く歩く事が困難など)といった方が対象となります。
                しかしながら、その様な障害を持たれたとしても自力で自分自身の生活を再建できるかどうかが物凄く重要になってきます。例えば、先程挙げた機能障害や能力障害が改善出来たとしても病院での環境と自宅での環境は全く異なります。さてそこで、想像力を働かして考えてみて下さい。病院の環境は、広く障害物がない廊下であり、さらにベッドもあり、全体的に明るい屋内であり、トイレは洋式便器でその間取り自体も広く排泄行為がしやすく、また何か問題があれば看護師や介護福祉士の方が協力して助けてくれます。では自宅の環境はどうでしょうか。余ほどの方で無い限り広い屋敷ではないですよね。通常の一般的な住宅は、廊下幅も狭く、障害物があちらこちらに点在し、段差もあり、ある家庭によってはベッドではなく敷布団にて寝起きをし、屋内はやや薄暗く、トイレも洋式便器でない場合もあるでしょうし、第一間取り自他が狭く排泄行為がしづらいでしょう。さらに何か問題が生じた際に手伝ってくれる家族が常に居てくることは恐らく難しいこともあるでしょう。というように、病院と自宅では今挙げた環境の違いが多々あることに気づかされるかと思います。  
                このように単純に機能障害や能力障害が改善したとしても、その人自身が暮らす生活環境に目を向けないと先程述べた『不自由せず、自力で日々の生活をいきいきと過ごしていくこと』が困難になることを容易に想像することが出来るかと思います。では、その様な環境の違いに対して我々理学療法士はその人の機能・能力障害の状態を改善させることだけに全力を注ぎ、いつか対応できるであろうと治療(運動療法)を実施すればよいのでしょうか。答えは…『そんなことはあり得ません』。では何をもってその様な環境改善に対して対応策を実施するかと問われると、理学療法学の中に生活環境論という授業がありその授業を通じて福祉用具の活用、住宅改修の方法を学び、その人自身が実際の生活場面で困っている事柄に対して様々な手段を用いて生活環境を整えその人が暮らしやすい環境づくりを実施していきます。さらに、在宅サービス内容(訪問介護、訪問リハ、通所系サービスなど)についても他の授業で学んでいきます。では、単純に環境を変えればそれで万事上手くいくかと問われると、実はそうではありません。その人自身の問題となる動きをよく観察し、生活環境に照らし合わせて環境を整えてあげないと上手くいかず、せっかくの環境改善内容も単なる設置のみとなってしまう恐れがあります。よって、理学療法士に必要な要素として常に『観察力』も必要になります。そのためにも常に自分自身に関わる患者の状態を気にしつつ、その人が暮らす生活環境を想像し、または実際に自宅に赴きその人の動きを真似て模倣にて確認し、その人が暮らす環境をしっかり『観察』して今後の生活状況を予測できるようにならなければなりません。
                では、『観察力』を身につけるためにはどうしたらいいのでしょうか。答えは、身近な人を観察したり、街に出て道行く人をよく観察して下さい。そしてその人の動きをよく観察し、どの様な動きをしているのかを考えて観察して下さい。案外やってみると面白いものですよ。想像力も豊かになりますし、人を観ることが楽しくなり理学療法分野以外にも応用できるかと思います。(人に関わる仕事ですから人に物凄く興味を持つようになることにも繋がります。)
                だいぶ、話はあらぬ方向に飛んでしまいましたが、この様に生活環境を整えるためには、自分が関わる方に対しての『観察力』、福祉用具活用のためのその種類の知識、住宅改修にあたっては手すり設置や段差解消の方法など様々なことが必要になります。以下に簡単ではありますが、福祉用具の種類、住宅改修における手すり設置方法、段差解消の方法などについて図柄を添付しておきますので皆さんの参考になればと思います。あと興味があれば福祉住環境コーディネーターという資格試験がありますので是非挑戦してみて下さい。(※受験資格は特にありません)
                最後になりますが、生活環境を整えるために必要なことは先程話した内容も大事なのですが、
                私自身が経験してみて思うことは、患者がどれだけ自分自身のあるべき生活に対して意欲を持って取り組んでいこうとしているのか。その意欲をどれだけ引き出してあげることが出来るセラピスト(ここでは理学療法士)になれるのか。その事についてまだまだ不十分であり、特に高齢者に関してですが…。私自身もそうですが、理学療法士を目指す皆さんにとっても常に弛まぬ努力が必要でしょう。そのためにも常にあるべき理想をもち、それを実現できる術を身につけ、『あきらめない、愚痴らない、くさらない』といった精神を持ち続けたいと思います。
                【様々な福祉用具】

                【住宅改修内容】
                | 理学療法ミニ講座 | 11:49 | - | - | - | - |
                理学療法ミニ講座◆〕学療法学科の英語教育とヒポセラピーの紹介(担当:与那嶺司)
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                  沖縄リハ学院理学療法学科では教養としての英語は存在せず、理学療法士に必要な英語に限定して教育をしております。最初に勉強するのが「医学英語」という科目ですが、この授業を担当しているのはニューヨーク大学で理学療法を専攻し、アメリカで理学療法士免許を取ったメディケアセンターの新垣均先生です。実はこの大学は、リハビリテーション医学の父と呼ばれるハワード・ラスクが居た大学で、日本のリハビリテーション医学の創成期のリハドクター達が指導を受けたことで有名な大学です。担当講師の新垣先生は、ニューヨーク大学で教わった「Medical Terminology」の講義を基にして、授業を行っています。
                  その他に本校では、「医学英会話」としてアメリカ人の理学療法士、言語聴覚士、臨床心理士などを呼んでそれぞれの領域について英語で講義をしてもらっています。例年は理学療法士のみの場合が多いのですが、2007年度はADHDなどの特定の発達障害を持った子供のための発達臨床心理学者アマンダ・ニールセンさん、車椅子の聴覚言語療法士として乳幼児の訪問言語指導を行っているブルース・トーマスさんなど関連領域の専門家たちにも授業をしていただきました。我が沖縄リハビリテーション福祉学院だけの特色と言っていいでしょう。
                  学年が進むと今度は理学療法専門の運動療法の講義の中にアメリカ人理学療法士の科目があり、整形疾患に対する運動療法を中心に講義をしてもらっています。2006年度はアスレチックトレーナーとして博士号(PhD)も持っていた理学療法士のトッド・サンダーさんのモビリゼーションの授業で、2007年度は理学療法博士号を持つマット・バブニスさんが多裂筋などコアマッスルに対する運動療法講義をしてくれています。下の写真がその時の授業の様子です。

                  さて、医学英会話の授業で先月講義に来てくれたクリス・カックウェルさんは、変わった領域の理学療法を沖縄で実践しておりますので紹介します。通常の勤務はEDIS(Educational and Developmental Intervention Services教育・発達的介入サービス)という米国海軍病院の下部機関で3歳から21歳までの学童期前後の障害児に対し、対象児の所属する学校で理学療法を実施しています。彼の担当校は、沖縄にある12校の小中高校のうち北谷・嘉手納などを中心とする5校の小中高校です。このシステム自体も日本ではまだ取り入れられていない方法で、統合教育を原則とするアメリカならではのシステムです。
                  通常勤務以外に、EDISの同僚である理学療法士テリー・アシャフテさんと一緒に読谷村で「ヒポセラピー:Hippotherapy」という馬を利用した理学療法をボランティアで取り組んでいます。テリーさんは十数年前から沖縄に居て障害児に関わっているベテランの理学療法士です。下の写真の手前に写っているのが理学療法士のテリーさんで、子供が乗っている両脇に理学療法士あるいは作業療法士などのセラピストが居て、馬を乗馬インストラクターが誘導すると言う形態を取っています。(写真はご家族の了解を得て掲載しているものです。)

                  単純にイスなどに座るよりも馬の大きな温かい背中に乗ることで、筋緊張の高い子供の筋が緩みやすくなることや、馬自身が子供に合わせて動くのでバランス反応などにも治療的効果が高いと言われています。対象は脳性まひなどの身体機能の障害から自閉症などまで幅広い範囲で適応されています。「ヒポセラピー」はヨーロッパやアメリカでは長い歴史を持っていますが、日本ではあまり目にすることはありません。このヒポセラピーと同様に馬を媒介にした動物介在療法として乗馬療法を実施する施設は、沖縄県内にもあるようですが、ヒポセラピーとの大きな違いは理学療法の1つとして治療前後の対象児の診断・評価をきちんとしていることで、必ず理学療法士や作業療法士など、障害児を評価治療できる職種が存在することです。テリーさんは沖縄でのヒポセラピーの報告を1999年のWCPT(World Confederation for Physical Therapy:世界理学療法学会)で全世界からの研究者の前で講演をしております。各国の理学療法研究者からは大変な反響があり、質問者が多くて控え室まで10数人が同行したほどでした。
                  実は彼らの事業は馬の調達や牧場管理も、チャリティーと彼ら自身のボランティアで成立しています。見学者やボランティアも随時受け入れておりますので、ぜひ一度ご覧になってはいかがでしょう。クリスさんや、テリーさん達のヒポセラピーは日本人の障害を持った子供たちも受け入れていますので、興味のある方は理学療法学科教員与那嶺まで、ぜひご連絡ください。
                  | 理学療法ミニ講座 | 13:43 | - | - | - | - |
                  理学療法ミニ講座 \峩擇版魘擇力叩蔽甘:毛利光宏)
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                    寿司でおわかりのように、魚肉には赤身と白身があります。

                    筋組織には赤が強く見える赤筋と白っぽく見える白筋があります。人体にも同じように存在しますが、さすがに魚類のように明確に分かれておらず1つの筋肉に混在しています。混合比によって、筋全体が赤っぽく見えるか、白っぽく見えるかになる訳です。この色の違いは、毛細血管の数によるとされています。
                     さて、この色が異なるのは機能的な役割の違いがあるからです。機能から分類しますと、赤筋は遅筋(Type祇維)、白筋は速筋(Type鏡維)とも呼ばれています。その名前の通り、遅筋は収縮速度が遅いが収縮時間が長く、逆に速筋は収縮速度が速いが収縮時間が短いのが特徴です。例えば、黙って立っている時に微妙にバランスを取るために筋肉が活動していますが、この時に働いているのが遅筋です。走ったり投げたりするような速く関節運動を伴う運動の場合には速筋が働いています。実際には、混在している訳ですから協同して機能することになりますが、それぞれの収縮特性があるということです。まず最初に遅筋が働き、一瞬遅れて速筋が働くといった具合です。
                    この違いをエネルギー供給の面から見る事もできます。筋収縮のエネルギー源はATPという物質で、筋細胞で作られます。赤筋(遅筋)は、酸素を活用してたくさんのATPを産出しますが、そのプロセスは長く時間を要します。一方、速筋(白筋)は糖質を分解し少量ながらも短時間で産出します。例えて言うならば、赤筋(遅筋)はジェット機、速筋(白筋)はロケットのイメージです。ジェットエンジンは、飛行中に原材料である空気を取り入れ(有酸素)、推進エネルギーに変換して飛んでいます。一方、ロケットは推進エネルギーを外界から調達できない(無酸素)ために自分自身で携えていなければなりません。スリムなジェット機と小太りなスペースシャトルの外観の違いはこのためです。

                    これを人間で見た場合、スリムなマラソン選手と筋肉質な短距離選手の体型の違いになります。マラソン選手は、酸素を外気から取り入れたくさんのATPを産出して走ることができます。短距離選手は、原材料である糖質を自分で備蓄しておかなければならないために筋肉が大きくなる必要に迫られる訳です。

                     また、トレーニングでも違いがあります。筋力トレーニングで筋線維が太くなり、筋張力が増大するのは速筋(白筋)と言われています。赤筋(遅筋)を鍛えると、むしろ筋線維は細くなるという研究もあるようです。逆に、痩せやすいのも速筋(白筋)と言われています。筋力トレーニングの方法によって相違があります。
                    | 理学療法ミニ講座 | 16:22 | - | - | - | - |